うつ病体験談を元に考えるうつ病患者さんとの接し方

闘病日記


自分の大切な人が心の病にかかったから、助けになってあげたい。
けど、何をしてあげれば良いのか分からない・・・


皆さんが心配されるお気持ちはとてもとてもよく分かります。

なぜなら、僕はうつ病を患った経験があり、家族や友人に心配をかけ
まくっていたからです。

 

そこで今回は、僕の体験を交えつつ、患者さんと接する際に気をつけて欲しいことや、注意して欲しいことを書いていきます。







そもそもうつ病とはどんなものなのか


僕の場合、仕事でのストレスが主な要因で発症しました。
上司から提示された納期に対して業務量が相応じゃなかったり、
土日出勤や、終電を逃すか逃さないかの日々が日常茶飯事でした。


そのため、「納期までに膨大な量の仕事を終わらせなければいけない」
という精神的なプレッシャーや、「睡眠時間や勉強時間もあまり確保できず、
自由時間がほぼない」という身体的な苦痛がが蓄積され、ストレスを感じる
ようになっていきました。


そして気付いた頃には、いろんな症状が出ていた、という状況でした。
主な症状が以下です。


精神的な症状

・根拠のない不安感がある
・今までできていたことができなくなった
・人との会話やコミュニケーションが億劫に感じる
・物事に対して興味関心を抱かなくなった



身体的な症状

・頭がぼーっとする
・常時心臓がバクバクしている
・喉元に圧迫感があり、息苦しい
・常時心臓がバクバクしている
・喉元に圧迫感があり、息苦しい
・お腹は空いているけど、食欲がわかない
・朝起きられない
・体が重く感じる
・夜なかなか寝付けない



最初の頃は「きっと気にし過ぎているだけだ」「ちょっと休めばなんとか
なるだろう」と考えて、色々試してみましたが、一向に回復する気配はなく、
むしろ悪化する一方でした。

つまり、うつ病とは、本人の気の持ちようでどうにかなるものでもない、というのが僕の感想です。
だからこそ、うつ病を治療するには、専門医によるカウンセリングと、
周囲のサポートが重要になってきます。







うつ病患者さんとの接し方(うつ病を知った上でどう接して欲しいか)


ご家族に患者さんがいる場合、患者さんにとって極力過ごしやす環境を
作ってあげてみてください。


患者さんが「部屋で1人で過ごす時間が欲しい」と望みを抱いている場合などには、患者さんが1人になれるような環境を用意してあげたり、逆に「側に誰かに寄り添っていて欲しい」という望みを抱いている場合などには、できる限り近くに誰かが居てあげるといった接し方が好ましいかと思います。


こういった取り組みが、患者さんの心身的なストレスを少しでも和らげて
あげるための施策に繋がると考えています。


実際僕も家族には、「部屋で1人で居たい」と伝えていました。
それを聞いた家族は、可能な限り僕が1人になれるような環境を作ってくれ
ました。

そういった周囲の理解が、心身的な安心や安らぎになっていました。







うつ病患者さんの心をかき乱す言動は避ける


例えば、朝起きるのが遅いからといって「早く起きなさい」と急かすような
発言は控える方が好ましいかと思います。
そういった言動をしてしまうと、患者さん自身が自分の現状に対して
焦りを感じたり、劣等感を抱いたりする可能性があるからです。


「おはよう」程度の挨拶を交わすくらいが良いですね。


かといって、心をかき乱してはいけないから何も会話をしないだと、
それはそれで患者さんからすると「自分のことなんて興味がないのかな」と
不安になる可能性もあります。


じゃあ、どんなシチュエーションならどんな会話が好ましいのか、僕の
実体験を元に例を挙げてみます。


具体例1:患者さんが「辛過ぎておかしくなりそうだ」と心情を打ち明けて
     くれた時

NG返答例:大丈夫だよ。必ず治るから
良返答例:そっか、、、大変だよね。家のこととか何も心配はいらないか 
     ら。ゆっくり休むんだよ。
解説:「大丈夫だよ。必ず治るから」と返答してしまうと、患者さんから
    すると「もし治らなかったらどうするの?ほんとうに治るの?
    治ったとしても再発したらどうしよう」と不安を掻き立ててしまい
    ます。ですので、まずは患者さんに共感してあげることが大切だと
    思っています。その方が、患者さんも相手に対して「理解してくれ
    ているんだ」と安心感も芽生えやすいです。
    そして、「何も心配はいらないから。ゆっくり休むんだよ」と伝え
    ることで、患者さん自身が抱く焦燥感を和らげてあげやすいです。



具体例2:患者さんが寝たきり状態だったり、辛そうな表情で日々を生活して
     いる場合

NG返答例:今日は天気も良いし、気分転換に少し外出してみたらどう?
良返答例:あえて、何も話しかけない
解説:外出を促すような発言をしてしまうと、患者さんからすると「外出な
   んてできるわけがない。外出すらできない自分はだめだ」と自責の念
   に駆られる恐れがあります。そういった負の感情を煽らないために
   は、あえて会話を控える、というのも一つの手段になり得ると思いま
   す。具体例1のように、患者さんが自発的にアクションをしてきた場
   合にはしっかり答えてあげて、そうでない場合は、滅多な言動は控え
   た方が良いと思います。



具体例3:患者さんが自発的に人と接しようとしていない時

NG返答例:体調はどんな感じ?うつ病の原因は分かった?こういうふう
       にすればいいんじゃないかな?
良返答例:私(僕)に何か手伝えそうな事とかあれば、遠慮なく言ってね
解説:患者さんの体調を心配したくなる気持ちも、とても良く分かります。
   心配するからこそ、原因を追求したり、アドバイスをしたくなる気持
   ちも分かります。ただ、患者さんからしてみると、こうやって急か
   されてしまうと、安らぐ暇がなくなって、かえって逆効果になって
   しまいます。ですので、こういった場合は、安心感を与えてあげる
   ことが何よりも大切になってくると思います。「手伝えそうな事とか
   あれば、遠慮なく言ってね」と伝えられれば、「相手は自分の味方に
   なってくれているんだ」という安心感にも繋げられます。


以上が、僕が思う患者さんとの好ましい接し方です。
ただ、これはあくまで僕が実際に体験したことで、「こういう時はこうして
ほしい」「これはやめてほしい」といった主観的な内容になりますので、
実際のところは、心療内科の先生にアドバイスを仰いだり、患者さんと相談してみてください。






まとめ


こういう状況で、苦しんだり辛い思いをするのは、患者さんはもちろん、患者さんを支える周囲の人にも当てはまります。支えてあげることも、とても
大変な事です。


けれど、適切な周囲の人の支えが、患者さんのうつ病の治療に効果的なのも
事実です。お互いにとって相応しい、適切な距離感を見つけて、二人三脚で
歩んであげてみてください。どうか、皆さんに幸せが訪れることを祈って
います。


この記事が患者さんや、患者さんを支える人の参考になれば幸いです。

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