元ゲームプランナーが教えるゲーム開発の手順

ゲーム開発

 
よく「ゲーム業界は狭き門だ」と耳にすることがあります。

とは言うものの実際僕は、新卒でゲーム会社にプランナーとして
就職することができました。
もちろん、そこに至るまでにたくさんの挑戦、試行錯誤を繰り返して
きました。


ゲーム開発を始めた最初の頃なんて「ゲームは作りたいけれど、
何から始めれば良いかわからない」という状態だった
なのにも
関わらず、です。


そこで今回は「ゲームプランナーとしてゲームを作りたい」と
思った時に、まず初めにすべき3つのことを紹介したいと思います。
この記事が、ゲーム業界を志す人の参考になると幸いです。

まず、ゲームプランナー志望の人が「ゲームを作りたい」と
思った時に初めにすべきことは、「目標を設定すること」だと
考えています。

・何のためにゲームを作るのか(ゲームを作る理由)
・どんなゲームを作りたいか(企画内容の設定)
・いつまでに完成させるか(納期の設定)



などの明確な目標を設定することが、ゲーム開発の第一歩になります。


では、なぜこういった目標の設定が必要になってくるのか、
という理由を、僕の実体験を用いながら紹介していきます。





1.ゲームを作る理由を明確にすれば、ゲームの方向性が明確になる


当然ですが、目指すものが違えば、完成させるべきゲームの
企画内容も違ってきます。


例えば、「自分が面白いと思えるゲームを作る」場合と、
「東京ゲームショウに出展して一位を狙える作品を作る」
場合では、どんなゲームを作ればよいかが変わってきます。


前者なら、主観的に考えた時に自分が「面白い」と思える
アイディアだけを詰め込んだゲームを作っても目的は達成できますが、
後者だと、そうはいきません。
しっかりと客観性を意識して「東京ゲームショウで一位を狙えるゲーム」
を作る必要があります。





2.ゲームの方向性を明確にすると、どんな企画内容にすれば良いか
  明確になる


例えば、「東京ゲームショウで一位を狙えるゲームを作る」
ことを目標とした場合、「東京ゲームショウに訪れる客層」を
ターゲットユーザーとし、年齢層はどれくらで、性別や、
どんな趣味やライフスタイルを好むユーザーなのか、


などの想定と分析が可能になり、ゲームの方向性に合わせて、
ゲームコンセプトや、デザインコンセプト、プラットフォームの
選定ができます。






3.企画内容を明確にすると、ゲーム完成までにかかる時間が明確
  になる


企画が明確になれば、その企画を実現するために必要な技術を
想定することができるようになります。
そこが明確になれば、ゲームを完成させるまでにかかる時間が
想定できます。


例えば、任天堂から発売された「The Wonderfull 101」のように、
大量のキャラクタが画面内に登場するアクションゲームを作る
となった場合、「どんなキャラクタを何体デザインしなければ
いけないのか」「キャラクタを操作して戦闘が可能になるシステムを
作るにはどんなプログラミング手法が必要になるのか」


など、技術的な問題の解決手法が見えてきます。


そこが見えてくれば、その技術を実現するのにかかる時間が
明確になります。





具体例


また、これらは僕が実際にゲームを作っていた時に実践していた
内容になります。


例えば、僕が大学生の時に作ったとあるゲームを例にすると、、、
ゲームを作る理由は「就職活動でポートフォリオとして高評価が
もらえるゲームを作ること」でした。


プラットフォームは、Android専用ゲームで、
ターゲットユーザーは「アクションゲームが好きな人」としました。
この時は、アクションゲームが好きな人を以下のように定義しました。

「デビルメイクライ」や「モンスターハンターワールド」のような
「反射神経が要求されるゲーム」や「複数の操作を同時に行いながら
 遊ぶゲーム」を好むユーザーのこと


これらのターゲットユーザーに楽しくプレイしてもらうための
ゲームコンセプトが以下です。

状況判断力が要求されるゲーム



ゲームの内容は、ゲームコンセプトを実現するために以下のような
内容になっています。        

ゲーム画面右から出現する様々な種類の敵を倒していき、
ゲームを進めていくと標的となるボスが出現します。
そのボスに勝利するとゲームクリアになります。

プレイヤーは、”斬撃”と”移動”操作を駆使して敵と戦います。
画面右下の刀アイコンをタッチすると斬撃で、敵を攻撃できます。
画面左下のアイコンをタッチすると、画面上下に設置された
ステージを移動できます。
また、敵の攻撃パターンや行動パターンは、敵の種類によって
違っているため、ステージを移動しながら敵を斬撃していく、

といった、2つの操作を同時に行わなければいけない
シチュエーションなども存在します。


さらに本作は、自動横スクロールアクションゲームとなっているため、
否応無しに次々に敵が出現します。
それらの敵を、瞬時に捌いていくだけの反射神経が要求されます。


こういったゲーム内容にすることで、ゲームコンセプトの実現に
繋がると考えました。


デザインコンセプトは、忍者をテーマにしたゲームだったので、
和を連想しやすい「墨絵」をコンセプトにしました。

上記のように企画の方向性が決まれば、次にそれを実現する
ための方法や期間を話し合いました。


例えば、主人公キャラクタが斬撃する際のアニメーションを
作る場合は、まずデザイナーとアニメーション枚数と
差分について議論します。

    

僕:「主人公キャラクタの攻撃アニメーションは、滑らかに
   動いているように見せたいから、コマ数は最低でも6枚以上
   は必要だね」

デザイナー:「すでに完成している主人公キャラデザインの差分を
       用意するだけなら、1週間ほどあればできるよ」

僕:「よし。じゃあ、修正期間なども含めて10日ほど
   見積もっておくね」



といった具合で納期に関する議論ができます。

次に、プログラマーと実装についての議論を行いました。

僕:「10後にアニメーション素材が納品されるから、それに合わせて
   斬撃アニメーションを実装して欲しいんだよね。
   実装の内容は、アニメーションの再生と、刀と敵の当たり判定を
   お願いしたい」   

プログラマー:「分かったよ。それなら1日もあればできるよ」



といった具合で、各役職担当との議論しを、何度も何度も
重ねていき、ゲームを完成させました。


そうして完成させたゲームは、就職活動の時に複数のゲーム会社に
ポートフォリオとして提出しました。
すると、書類選考や面接段階でそのゲームが評価され、
結果的に最終選考まで進むことができました。


こうして、僕の当初の目的を達成することができました。





まとめ


このような、自分が納得できる結果を出せたのは、
決して偶然などではなく、目標を設定してゲーム開発に
挑んだからだと考えています。


つまり、しっかり目標を設定してゲーム開発に挑むことができれば、
ゲーム開発未経験の人でも、ゲームを作ることができると考えています。

ゲームクリエイターとしてゲーム業界に就職できる可能性だって
十分にあると思っています。


「これからゲームを作りたい」「将来はゲームクリエイターになりたい」
という人に少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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